鉄道コレクション 近鉄18200系を走行可能にして走らせる!TNカプラー取付けも

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近鉄 18200の走行対応と TNカプラー取付け

トミーテックの鉄道コレクションに近鉄 18200系が登場しました。
飾るだけでは勿体ないので、動力化と TNカプラーを取付けて走行できるようにします。

トミーテックの鉄道コレクションとして 近鉄 18200系が発売されました。
すでに現役を引退している車両ですが、当時の車両限界に合わせた小さめのボディの 2両編成で小規模なレイアウトにも似合います。コレクション仕様のため、そのままでは走行できませんが、走行用パーツも発売されているため、本記事では実際に走らせるまでを紹介します。見た目もよくしたいので、合わせて TNカプラー対応もしていますので参考にしていただければと思います。★いつもより丁寧めに説明してます。

鉄道会社・系列近鉄 18200系
編成2両編成
模型メーカートミーテック
製品品番
発売日2024年 11月
定価¥6,600
導入した車両の編成・製品概要

近鉄 18200系 2両セット

製品についての紹介です。

製品の紹介

鉄道コレクションのため、パンタグラフや車輪はプラ製の簡易的なものになっています。
以下は走行対応させるためのパーツ交換前の状態です。

ク18304。先頭の塗り分け部がいまいちです。
ク18304 のサイドビュー。
モ18204 のサイドビュー。

最近の車両を見慣れていると、ク18300型 にパンタグラフが存在する違和感を感じますよね。車両が短いことと、当時のクーラーの性能もあり、モ18200型に 2機のパンタグラフを取付けるスペースが確保できなかったために、ク18300型の連結面側にパンタグラフを搭載したようです。

先頭部の塗装はちょっとイマイチですが、雰囲気は良いです。

今後トミックスから発売される 12200系や 30000系ビスタカーと並べて楽しめます。
自身は走行対応させて TNカプラーを取り付けることで、12200系増結編成との併結を考えています。

編成

セットに含まれる 2両編成です。
鉄道コレクションは単体では走行できないディスプレイモデルです。

京都・上本町 ←モ18304ク18204→ 伊勢方面
導入した編成

車番は第4編成 (18304, 18302) があらかじめ印刷済みとなっています。

動力の組み込みと TNカプラー対応

オプションの動力ユニットや車輪などのパーツを組み込み、走行できるようにしていきます。
TN カプラーの取り付けについても走行化対応の説明後に記載しています。

走行させるために必要なパーツ

走行のために必要なパーツです。
厳密にはパンタグラフは走行には直接関わりませんが、交換した方が見栄えもよくなるので交換をおすすめします。

純正オプション

トミーテック 品番 TM-06R 鉄道コレクション動力ユニット 18m級用A

トミーテック 品番 TT-04R 鉄道コレクション走行用パーツセット(グレー)

トミックス品番 0238 PG16形パンタグラフ(2個入)

走行化用のパーツ。

動力ユニットの準備

鉄道コレクションはあまり詳しい説明が記載されていないことが多く、はじめて動力化しようとすると迷う部分もあるかもしれません。以下で説明しますので参考に交換をすすめてください。

18200系 2両で走行させることを前提に動力ユニットを組込みます。鉄道コレクションの動力ユニットはトミックス動力とは互換性がないため、協調運転させることができません。他の Nゲージ車両と組み合わせることを想定されている場合は、どちらの動力を利用するかを想定しておく必要がありますのでご注意ください。

動力ユニットはモ18204に組み込みます。側面の車番やパンタグラフ位置を確認して車両を取り違えないよう気をつけます。

ボディと床部分を取り外します。2両ともボディを取り外すと、どっちがどっちのものかわからなくなる可能性があるため、片方ずつ作業を進めるのが無難です。(ちなみに、HC85系の整備をした時にいつの間にかボディが入れ替わっていて、貫通路パーツを取付けしなおすというミスをやったことがあります。)
ボディを少し外側に広げるようにして床板側が引っかかっている部分を外すことで取り外します。これも慣れるまで壊しそうで怖いんですよね。慌てず進めてください。

動力ユニットの向きは床下機器のパーツを取り付けるまでは特に気にする必要はありません。
まずは動力ユニットに付属のスペーサーを取付けます。S / M / L の 3種類のサイズが用意されていますが、18200系で利用するのは L サイズです。ランナーから切り離して、動力ユニットの両端に取り付けます。

モ18200型はスペーサーL を動力ユニットの両端に取付け。
それぞれ穴にリブを差し込めば OK。

モ18200型に元々付属の床板は利用しません。床下機器は床板から抜き取って動力ユニットに取付けます。
ここで動力ユニットの向きが決まります。元の床下機器の配置と同じように取り付けるようにしてください。ボディとの向きも確認しておきます。分からなくなったらパッケージの製品イラストなどを参考にします。

コレクション製品の床下機器を取り外し、動力ユニットの対応する位置に取付け。

動力ユニットは汎用製品ですので、台車枠を取付ける必要があります。車両セットに付属の台車枠を動力ユニットの台車に取付けます。台車の向きは元々の床下も確認して間違いないようにします。

台車にセット付属の台車枠を取付け。

TNカプラーを利用するので、アーノルドカプラーは取り付けていません。
アーノルドカプラーを利用して 2両を連結させる場合は、動力ユニットに付属の説明書を参考にアーノルドカプラーを連結面側に取付けてください。また、先頭部のスカートパーツも元の床板から取り外し、動力ユニットに付け替えます。ダミー連結器パーツと一緒に付け替えてください(TNカプラー利用時は後述)。

アンテナとパンタグラフの取付け

パンタグラフは元々のものを抜き取り、PG16 パンタグラフに交換します。もし外れやすいようであれば、ゴム系接着剤をごく少量利用して固定すれば OK です。

アンテナの取付けは上級者向けとパッケージに記載されています。
1.0mm のピンバイスドリルがあれば、屋根の裏側にあるガイドを参考に穴あけをして付属のアンテナパーツを差し込みます。ドリルがなければひとまずはスキップして、いつか用意ができたら対応しても良いと思います。付属パーツを無くさないように気をつけましょう。アンテナの位置はパッケージ裏面を参考にします。

パンタグラフを交換。クとモ両方に 1機ずつ搭載されている。
アンテナも取付けています。

トレーラー車両 (ク18304) の走行対応

ク18200型は動力なしの車両になりますので、走行用の車輪に交換します。
走行用パーツセットの車輪にク18200型の 2つの台車にそれぞれ 2本の車軸・車輪を交換していきます。
また、カプラーについては動力ユニット同様にアーノルドカプラーを利用する場合は走行用パーツに付属のものに交換します。TN カプラーを取り付ける場合は初めからついているカプラー部分を外しておきます。

車軸(車輪) の交換。

車輪の交換とパーツセットに付属のウエイト(金属板)を入れるために、以下のように座席パーツ部分を一度取り外します。ウエイトは床板側の出っ張りに合わせて穴を合わせておけば OK です。ちょうど床板と座席パーツの間に納まるようになっています。

座席部分を外しウエイトを入れる。

TN カプラーの取付け

連結面間の見た目を良くするために、当サイトでは TNカプラーの取付をよく紹介しています。鉄道コレクションとあれども TNカプラーを取付けて見た目をよくしていきます。
幸い、この製品も TNカプラーを取付けるための準備が床板や動力パーツに用意されています。先頭部は少しボディに接触するため、小加工が必要になりましたので、紹介していきます。

今回は TNカプラーとして運転台側は品番 JC25、連結面側は品番 0337 を利用しました。
JC25 はかなり古いパーツになりますので、改良版の JC6340 を利用するのもありです。小型化されているため、台車などとのアタリも少ないと思われます(利用される方は実際に取付けて確認してみてください)。
なお、電気連結器は 1段ですので、パーツの 2段目部分はニッパーなどでカットして利用します。
0337 は電気連結器なしの TNカプラーです。

パーツ

トミックス品番 0337密連形TNカプラー(SP・グレー) 6個入

トミックス品番 JC25 密連形TN(電連付・グレー)

トミックス品番 JC6340 密連形TNカプラー(SP・グレー・2段電連付)

まずはスカートの加工です。
TNカプラーを取り付け用とするとカプラーポケット部分がスカートと干渉します。

製品に付属のスカートパーツ。

下の写真のように内側の部分をカットして干渉しないようにします。

真ん中の部分は干渉するためカット。

TN カプラーを動力ユニットもしくは床板にそれぞれ取付けます。取付用のリブがあるのではめれば OK です。

実際に取付けてみると下の写真のように少し TNカプラー側が出っ張ります。ボディを取付けてみると、その部分が干渉していたため、カッターなどで出っ張り部分は削ります。削りすぎるとTNカプラーパーツが分解してしまうので気をつけて最低限を削ります。

先頭側。少し床板よりTNカプラー側が出っ張る。

ボディを被せてみてアタリを確認します。ボディに動力ユニットあるいは床板がきちんと収まれば OK です。出っ張りがあるとボディが浮いた状態になってしまいます。

ボディに収めてアタリがないことを確認する。

TNカプラーが取り付けられれば、はじめに加工したスカートを取り付けます。動力ユニットも床板同様のスカートを取付けるための構造になってますので、簡単に取付けられます。

TNカプラーの干渉部分を削り、スカートを取り付けた様子。

連結面側は TNカプラーを取付けた以外には特に加工していませんので、ボディに動力ユニットあるいは床板を戻して完成です。なお、実際に走行させて、台車と TNカプラーパーツが干渉するようであれば、台車のアーノルドカプラー取り付け用の柄の部分をカットしてください。

TNカプラー取付け後のモ18200型。
TNカプラー取付け後のク18300型。

ライト類も点灯できると良いですが、そこまでやろうとすると自作も必要になってくるため、見送っています。

走行シーン

18200系の走行シーンを含めて動画にしてますので、よければご覧ください。

さいごに

鉄道コレクションはトミックスから発売されている Nゲージ車両よりもバリエーションも多く、ディスプレイモデルとして比較的に購入しやすい価格となっています。飾って眺めるのもよいですが、やはり走行させたくなりますよね。
ただ、マニュアル類はそこまで用意されていないため、いざ動力ユニットを組み込み走行させようとすると迷うことも多いです。今回そこを補完できればと思って記事を作成してみました。基本的には他の鉄道コレクション車両でも同様の部分が多いため、参考になれば幸いです。

ぜひ、気になる車両がある方は近鉄 18200系に限らず試してみてはいかがでしょうか。
TNカプラーを取り付けることで Nゲージ車両と組み合わせるのも良いですね。

それでは、皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!