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近鉄 9020系 入線&他編成との併結運転対応
グリーンマックスの完成モデル 近鉄 9020系 動力つき編成を導入しました。
新しい TN カプラー JC7258 を両端に取り付けて他編成との併結運転も可能にしています。
グリーンマックスの完成モデル 近鉄シリーズ21 9020系 動力つき編成を導入しました。
トミックスから発売された新しい TN カプラー JC7258 を先頭車に取り付けて、他編成との併結運転も可能にしています。TNカプラーの取付けの流れや走行シーン動画も紹介します。
鉄道会社・系列 | 近畿日本鉄道 9020系 |
編成 | 2両編成 |
模型メーカー | グリーンマックス |
製品品番 | 31967 |
発売日 | 2024年 12月 |
定価 | 18,370円 (税込) |
今回導入した9020系(動力付き) は以下の 2両編成です。
難波・京都← | モ9020 | ク9120 | → 奈良・橿原神宮前・天理 |
> M | < |
シングルアームパンタグラフ付きのモ9020 にコアレスモーターが組み込まれています。
初期状態では先頭車の端部にはダミーカプラーが取り付けられています。
入線前にステッカーの貼付けや付属品の取り付け、TN カプラー化等の整備をします。
車番は選択式になっています。今回は 26編成としました。
ずれないよう慎重に転写します。関係のない部分が誤って転写されるのを防止するために必要なナンバー部分を切り出し、マスキングテープで位置決めをして転写するようにしています。
前面は前面ガラスを外して転写します。車番の位置は少し盛り上がっているため、場所はわかりやすいです。
前面と側面の行先表示はステッカーで表現します。
優先席やベビーカーなどの表示もステッカーで用意されているため、説明書に従って貼り付けます。
行先表示はフルカラーLED のものを貼り付けました。編成によって違いがあります。
やっぱり近鉄といえば他系列との混結は鉄道模型でも再現したいところ。しかもできる限り格好良く!
ということで、これまでも TNカプラー取付けに関しては取り上げてきましたが、今回はトミックスから新発売の品番 JC7258を利用してみました。
近鉄では 22600系と同様にボディ下に標識灯・テールライトを装備していて、グリーンマックス製品でも標準では TNカプラーに対応しません。そのため加工が必要になります。以下に加工の流れを紹介します。
TN カプラーの取付けは以下の流れで進めます。なお、以下の工具や部品を用意しておく必要があります。精密ネジはヨドバシカメラで売っていたものを購入しています。
加工内容 | 先頭部の TN カプラー化 |
使用部品 | トミックス TNカプラー JC7258 (株)大里 精密ネジ 黒 1.4 x 2 mm |
利用工具 | ピンバイス ドリル 0.8mm、 1.2mm プラ用ニッパー プラ用棒ヤスリ |
難易度 |
製品のスカートパーツを加工して TNカプラーを取り付けるスペースを確保します。
TN カプラーを限られたスペースに取り付けられるように加工します。
スカートパーツに TNカプラーをネジ止めします。
ボディに取り付けて問題がないか確認し、完成です。
スカートパーツの加工
まずは、ボディからパーツを外します。
ダミーカプラー付きのスカート、スカートとボディの間のアダプターパーツ(正式な呼び方が分かりませんが、ここではアダプターと呼ぶことにします)、ボディに分かれます。ボディとアダプターはツメで固定、アダプターとスカートはリブではめ込むようになっています。
なお、スカートパーツはダミーカプラー付きのパーツではなく、ドローバー用のものを利用しています。どちらを使っても大きな差はありません。
ドローバーの取付け用のパーツを外しておきます。
以下のようにプラ用のニッパーを利用してスカートパーツと TN カプラーが干渉する部分をどんどん切り欠いていきます。
一気に大きく切り込むと残す部分に余計な力がかかり、破損したり歪んだりする可能性があるため、気をつけます。慣れてくると一気にカットしようとして失敗しやすいので気をつけます(はい、やらかしたことあります💦)。
マスキングテープは気持ち補強のために利用しています。ちょっとした力加減でスカートの細い部分が折れてしまいやすいです。
なお、スカートパーツに阪神列車種別選択装置を取り付ける穴があいていますが、切り込む時に破損しそうだったため、一旦パテ埋めしています。ここは加工の仕方は工夫の余地があるかもしれません。
※ 阪神列車種別選択装置は穴に差し込むのではなく、接着剤で最後に固定しました。
最終的には以下の写真くらいまでスカートパーツはカットしていきます。かなり強度的には弱くなっているため、扱いには気をつけます。仮組みしてスカートパーツの間にTNカプラーがおさまることを確認しておきます。
TNカプラーの加工
次に TNカプラー側を加工します。スカートパーツの間にくるため、周囲を削って小型化します。カットしすぎると分解しかねないため気をつけます。それでも以前利用していた TNカプラー JC25 と比べると大分加工部分は減りました。
TNカプラーはアダプターパーツにねじ止めするため、下準備として 1.2mm のドリルを使って穴をあけておきます。ネジは 1.4mm x 2mm を利用します。穴あけを端折るとパーツが割れる可能性があります。自身はまずは 0.8mm のドリルで位置を決めるための穴を開けた後に、1.2mm の穴を開けるようにしています。
接着剤で仮止めした状態で、穴あけしていきます。
穴を開けるとドリルのトルクで仮止めが外れるかもしれませんが、しっかりアダプターパーツと穴の位置がずれないようにしておきます。
TNカプラーの取付け
分解したパーツをボディに戻していきます。
アダプターパーツとスカートは加工により固定しにくくなっているため、接着剤で固定するのが良いです。
TNカプラーはアダプターパーツにねじ止めします。
ボディにアダプターパーツを戻します。
標識灯・テールライト部分と干渉するとボディが浮いてしまうため、分解する前と比べてスカートの位置とボディの隙間が空きすぎてないかなど、確認しておきます。
動力車用のアダプター部分は形状が異なりますが、同様に加工していきます。
ねじ止めの穴がアダプター上の形状に干渉する可能性がありますが、あまり気にしすぎる必要はなさそうです。
動力車もサイズ感は大きくは変わらないはずですが、いざボディに取り付けると標識灯・テールライト部分と干渉したため、TNカプラー側を追加で削って対応しています。微妙に TNカプラーをアダプターパーツに取り付ける際に向きがほんのわずかズレた影響かもしれません。走行には影響ないレベルだったため、そのままいくことにしました。
TN カプラーの取付けの際にボディを外しているので、そのタイミングで先に室内灯を取り付けておくとよいです。
基本的には説明書に記載の通り、スプリングを取り付けて利用します。2両とも室内灯の両端 1ブロックは利用しないため、カットします。
グリーンマックス製の室内灯のカットですが、なかなか基板が固くて大変です。
一息に切断とはいかないため、Pカッターや金属用のニッパー(★プラ用は利用しないこと)で少し基板に切り込みを入れます。ある程度切れ込みが入れられればニッパーで数mm 切断しにいくと全体が切り込み位置で割れるので、比較的カットしやすいです。
アンテナ、ヒューズボックスを取り付けます。
アンテナは先の先頭車の写真で取付けた状態になっていますので、参考にしてください。
予備のパーツが付属しないため、無くさないように気をつけます。
前面には幌パーツを取付けます。幌と幌受けを区別して取付けます。難波側 (モ9020) が幌、奈良側 (ク9120) が幌受けです。
9020系単独での走行シーンに加えて、1252系と組んだ 4両、さらに 8600系を加えた 10両編成での走行シーンを記録しました。
用意されている純正オプションをまとめておきます。
中間部用の貫通幌パーツが用意されていますが、今回は利用していません。
ウェイトは車両が他社製品と比べると軽いため、勾配でスリップするなど粘着力が欲しい場合に組み込みます。
グリーンマックス 品番 8461 室内照明ユニット(狭幅・白色)(2本入り)(*)
グリーンマックス 品番 8623 貫通幌(角型・私鉄中間部用B)
グリーンマックス 品番 8311 コアレスモーター動力ユニット用補助ウェイト(4個入り)
(*) 室内灯は4本入り 品番 8462 、10本入り 品番 8463 も用意されています。必要数に応じてお得なセットを購入できます。
2025年、はじめの車両紹介は近鉄 9020系の2両編成でした。
ちょっと地味目でしょうか笑 新しい TNカプラーはこれからも出番が多そうです。
加工は少し大変ですが、ぜひトライされてはいかがでしょうか。
今後は今年も昨年からの流れで少し前に走っていた近鉄車両が入線予定です。その後は夏前には南海電車も初入線予定です。
そして近鉄の 8A系や VVVF A更新車も製品化されると予想します。待っている人は絶対多いですよね。期待して待ちたいと思います。
皆様の鉄道模型ライフがより良いものに、そしてハッピーなものになりますように!