鉄道模型ジオラマ目指して〜道路をつくる (前編)

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鉄道模型ジオラマ作成〜道路を作る(前編

以前より気になっていたカトーのジオラマ入門キット、道路を作る編を試していきます。
前準備の地形作成から道路敷設の前半を紹介します。

久しぶりのレイアウト作成関連の記事です。
しかも今回は線路を引いたり信号機を設置したりではなく、ジオラマ作成らしく道路を作成するというテーマです。

道路を作る前に周辺の地形も少し整備したので、そこも含めて紹介したいと思います。

利用するのはカトーのジオラマ入門キット

道路作成において前から気になっていた製品、カトーの「ジオラマ入門キット 道路を作る編」です。

実際にスムースイットというそれ用につくられた石膏(スムースイットと呼ぶそう)を流し込んで作るという、なんか実際に道路を敷設しているみたいで面白そう、というのがきっかけです。

石膏以外にアスファルト路面用の塗料、流し込む範囲に壁を作るためのテープなどが入っています。
他に用意しておくと良いものは計量のためのスプーンとコップがあると良いと思います。

地形の造形

今回道路を作るのは下の写真の右手、線路や駅のある付近から中央にかけての部分です。
線路や駅がある部分は別ボード上にあるため、中央部分とは 4cm 弱の高低差があります。そのため、手前方向に向けて下り坂を作ります。

道路を作るためにまずは地形を整備するところからです。

少しわかりにくいが、駅のある部分はその左側より高い位置にあり 4cm弱の高低差がある。

坂道を作るのって意外と難しいんですよね。スタイロフォームを斜めに削るのは難しいので、薄めのスチレンボード(今回もそうすればよかったと後から思った)やスタイロフォームを、徐々に高さを変えた支えを作成してそこに乗せるのが良いと思うのですが、地上に降りるところは厚みがあるので段差ができてしまいます。

スタイロフォームでベースとなる地形を仮置き。

段差を埋めるという方法もありますが、今回はスタイロフォームの厚み分だけ地上側のスタイロフォームを削って埋め込むことにしました。これもお試しですね。

坂道部分は下の方法で作成してみた。

6mm 厚のスタイロフォームで坂道部分を表現するので、下側のスタイロフォームを 6mm 分削りました。

下側のスタイロフォームを削って 6mm 厚を埋め込むことに。

6mm 厚のスタイロフォームをあてながらうまく収まるよう調整しました。
なお、2cm のスタイロフォームで高さ 2cm まではおろしてあります。

6mm厚のスタイロフォームを設置。

坂道形状ができたら、バス停やバス、タクシーを配置して道路をイメージしてみました。

バス停やバス、タクシーを配置してみてイメージ。

道路を作る前に、この段差部分の地形を整備しておこうと思い、カトーのプラスタークロスを活用して地形を作成してみました。スタイロフォームの角を落として、プラスタークロスを重ねています。もう少しスタイロフォームを削っておけば良かったかもしれません。

さらに、車庫の奥にあたる部分もプラスタークロスで先に地形を作っています。

車庫奥にあたる部分も地形を作成。

プラスタークロス便利ですね。石膏が固まることで滑らかな地形になってくれます。

重ね張りして作成。

プラスタークロス、大きな範囲の地形を整えるにはなかなか便利です。

プラスタークロスをはりつけた状態。

ついで今度は坂道の上側を処理します。厚さ 2cm のスタイロフォーム 2枚を重ねたので、ボード側とは 3mm ほどの高低差があります。

そこで道路になる部分はスチレンボードで高さを合わせ、奥に向かってこちらは高さを下げるための調整をしています。

道路になる部分はスチレンボードで高さ合わせ。

スチレンボードから奥に向かって 3mm の高低差を埋めるためには木粉粘土を使って坂道形状を作っています。
木粉粘土、結構ボロボロするので、あまりこういったところには向かなかったかもです。色々やって試してる感じですね。

木粉粘土で高さ合わせの坂道を作る。
やすりがけすると、表面は綺麗に。薄い部分は割れるので表現が難しい。

最後、スタイロフォームに滑らかに繋がる形状が難しかったので、パテで埋めよう、と思ったところでやらかしました。

スタイロフォームって溶剤系のものを使うと溶けるんですね。タミヤパテを使うと見事に溶けて凹みました。
改めて、モデリングペーストで表面を覆ってパテ埋めしてみました。

スタイロフォームに溶剤系はNG。

この後、道路を作成する際に、スムースイット (石膏) を流し込む範囲を厚さ 2mm ほどのテープで型取りするのですが、そのテープを貼る範囲にプラスタークロスがあると邪魔になるため、カットしてあります。

全景。奥の坂道部分はまだ整え中。

道路の敷設

地形ができたら道路を敷設していきます。

まずは、スムースイットを流し込む部分を付属のテープで囲み壁を作ります。

道路部分を付属のテープで囲み、ここにスムースイットを流し込む。

なお、手前側の壁はスチレンボードの外側に作る必要がありますが、高さを確保するために、スチレンボードを一回り外側に切り出して暫定で固定し、そこにテープを貼って壁を作っています。

こんな感じで道路の範囲の外側にテープ貼り付け用の土台となる部分を暫定で作成している。

ここまできたらいよいよ流し込む材料を用意します。
ジオラマ入門キットの説明に従って、スムースイット3 に対して水 2 の割合で混ぜます。すぐに撹拌せずに 2分間待ってから撹拌すると良いようです。

滑らかになるまで約 1分攪拌したら流し込んでいきます。付属のスプレッダーを使って隅々まで伸ばします。

スムースイットを流し込み、付属のスプレッダー(プラ板)で平らに拡げる。

あとは乾燥を待ちます。

乾いてきた様子。

乾いてきたらテープ部分を取り払います。初めてにしては結構綺麗にできた気がします。流し込みからの作業がなかなか楽しかったです笑

1~2時間である程度乾くので、テープ部分を取り払う。

今回はここまでになります。写真の上側を引き続き作成して、アスファルト塗装など引き続き進めていきます。

さいごに

作成中のレイアウトで初の道路敷設ということで進めてきました。
引き続き、敷設を進めて道路表示なども入れたところを次回紹介できればと思います。

時間がそこそこかかりますので、車両紹介なども混じえながら進めていければと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

それでは皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!