1編成に複数動力車を含む協調運転をしてみる

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1編成に複数動力車を含む協調運転

鉄道模型でも1編成に複数の動力車を組み込んで運転することができ、試してみました。

複数の動力車を編成に組み込む協調運転。実車では路線にもよりますが、2両に1両くらいの割合で動力車が組み込まれていますが、鉄道模型でも同様に1編成に2両(3両以上はあまり聞いたことがないですが)の動力車を組み込んで走らせられます。

実はあまり協調運転はやったことなかったのですが、やることで編成の楽しみは増えるので今後は取り入れていこうと思います。本記事では協調運転の利用ケースや注意事項をまとめます。

協調運転の利用ケース

協調運転ってどういう場合に利用するのでしょうか。
機能的な意味あいと楽しみの意味あいの2パターンあるように思います。

動力性能の強化

実車では1編成に複数の動力車が組み込まれていることが一般的です。
簡単な話、自力で走ることのできる車両が多い方が走行に必要な力もたくさん得られるってことですね。
鉄道模型では以下のようなケースが考えられます。

  • 編成が長い (概ね 10両超えるケースでしょうか)。
  • 勾配が多い、または急。
  • メンテナンス用の車両など重い車両を含む。

いずれも1両の動力車ではスムーズな走りが得られなかったり、そもそも動かないようなケースに対策できます。
急勾配なんかは動力車が空転して登らない、ってケースは割と起こりえます。

また、多少の通電による問題も複数動力が組み込まれていれば、途中で完全に止まってしまうような問題は回避できる可能性があります。

柔軟な編成

鉄道会社にもよりますが、複数の編成を組み合わせて長い編成を組成することがあります。鉄道模型でも同様に再現したいですよね。

例えば、以下のような編成を所有している場合を考えてみます。

A:2両編成/動力車なし
B:4両編成/動力車あり
C:4両編成/動力車なし
D:6両編成/動力車あり

単独の編成で走らせられるのは、動力車を含む B と D の編成です。
動力車を含む編成に動力車を含まない編成を併結させて A+B や A+D、B+C や A+D、C+D といった編成も作れます。

ただ、B と D を組み合わせたい、というケースも出てくるのではないでしょうか。
もし、編成に動力車は1両という制約をもうけて実現しようとすると、B の動力車なしバージョンも用意する必要がでてきます。それではなかなかコスト的にも非効率ですよね。

そこで B+D を組成する、つまり 10両編成のうち動力車が2両になり、協調運転となります。2編成に含まれる2台の動力車が協調して運転できれば表現のバリエーションが増えますね。
ふだんは2両編成で走らせている2本の編成が、多客時をイメージして併結した4両で運転なんてのも考えられます。

協調運転の注意点

機能的にも編成の柔軟性という点でも協調運転はメリットがありますが、注意点もあります。

動力車のモーターを同じ製品で揃えること。

これが最大のポイントかと思います。

基本的には同じメーカーで揃えるということになるかと思いますが、生産時期によってモーターが異なることがあります。

グリーンマックスの最近のコアレスモーター搭載の動力車と、以前の2モーター式の動力車。
トミックスの M-13 モーター搭載の動力車と M-9 モーター搭載の動力車。

これらのように異なるモーターを搭載している場合は、性能が異なることでうまく協調できません。加速性能の違いにより片方の動力に負荷が大きくかかったり、カーブで脱線しやすくなったり、ギクシャクしたりと色々と問題が出るので気をつけましょう。

採用されているモーターの種類については、それぞれメーカーの製品ページに記載されていることが多いので、確認してみてください。

試してみた様子

実際に協調運転を試してみました。
車両は以下の2編成です。

  • 近鉄 5800系+1252系
  • 近鉄 12410系+22000系 (先頭の 22600系は動力なし2両)

いかがでしょう。特に違和感なく走行できていると思いませんか?
これまであまり位置編成に複数の動力車を組み込む運転はしてなかったのですが、ありですね!
ぜひ運転のバリエーションを増やすためにも試してみてはいかがでしょうか。

少しでもお役に立てば幸いです!皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!