当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
複線間隔を狭くすることで実感度アップ
トミックスレールの基本複線間隔は 37mmですが、S35 レールを活用してお試しで複線間隔を調整してみました。
トミックスレールの基本複線間隔は 37mmです。実際の鉄道をそのままスケールダウンすると、27mm 程度と言われています。その差は 10mmもあり、どうしても鉄道模型では複線間隔が広くなりがちです。カーブ半径がリアルよりもかなり小さいため、接触しないようにするための対策として鉄道模型では複線間隔が広くとられているのですが、可能な部分は少しでも複線間隔を狭くすることで実感的にならないかと思い試してみました。
S35 レールを活用してお試しで複線間隔を調整してみましたので、その紹介です。
まず今回 S35 を利用しようと思った背景ですが、以下のように 55.5mm の複線間隔にして島式ホームを設置するケース。外側の線路もそれに合わせて 37mm の複線間隔を維持するのが通常のレール配置です。

以前、カトーの高架駅を活用する部分で、トミックスの島式ホーム 2面 4線に加えて、もう 1線を上のように配線しているのですが、高架橋の中央にスペースを設けているもののサイズ的には高架駅の幅に対してなかなかギリギリで、少しこの 5線の幅を圧縮したいと思っていました。
そういうところで、通常なら S72.5 を利用しているところに少し短いレールを利用したらどうなるかと思い、S33 なども検討してみることにしました。寸法を計算してみたところで、S35が一番良さそうでしたので、S35 を採用しています。
S35 を使った時の寸法への影響は以下のようになります。

S72.5 なら 18.5mm の複線間隔の調整になるところ、9.06mm と縮めることが可能になります。
寸法を計算する時に役立つ情報は以下でも記事にしてますので、必要に応じてご参照ください!
実際に S35 を使ってみた時の様子をまずは写真で。
以下のように、島式ホームを設置する待避線側 (上から2本目の線路) と外側 (最も上側の線路) との間隔が狭くなっているのがわかると思います。参考までに、上から3本目と4本目の線路間が複線間隔 37mm ですね。

レール配置を簡略化すると以下のような感じになります。

S35 を2本使うと長さは約 67.6mm になりますので、S72.5 と組み合わせると S140 一本分として計算できます。そうすることで、島式ホーム設置側と総延長を揃えることが可能です。

以下のようにぐっと間隔が狭くなることで実感的になりました!

複線間隔をせまくするために S35 を活用した例を紹介しました。
やっぱり複線間隔を狭くすると実感度がアップします!
公式のレイアウトで扱われている配線意外にも、レールの寸法計算を自分でできればこんな感じでオリジナルの配線も可能です。
7月には C541-7.5 という新しいレールも発売されますので、さらにレール配置のバリエーションは増えそうです。もちろん、他社製のフレキシブルレールを活用すればもっとも自由度は高いのですが、お手軽なレールの組み合わせによりレイアウト表現が増やせるのは良いですね。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!