モーター付車両側に Tomix ポイントの KATO スロットレスモーター対策

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スロットレスモーターによるポイント転換対策

KATO のスロットレスモータ車が Tomix ポイントを通過する際にポイントが転換してしまう問題への対策です。

KATO のスロットレスモーター車をトミックスレイアウトで走行させるとポイントが転換してしまう問題があります。すでにE353系の記事でも記載してますが、この対策について触れておきたいと思います。

スロットレスモーター車両を Tomix ポイントを通過させた時の問題点

初の KATO製車両として東京メトロ 18000系入線!
昨年、はじめての KATO 製車両ということで手持ちの Tomix レイアウトで初走行。
スロットレスモーターのなんてスムーズな走り。これは良い!と思ってたところポイントでの脱線が発生。
しばらく原因わかりませんでしたが、モーター車通過時にポイントが勝手に切り替わっていたのが原因でした。

スロットレスモータの発生する強力な磁力によって、磁石で制御しているポイントが駆動してしまうという問題です。

ポイント転換の回避策

回避策に関しては、KATO からも案内が出てますので、確認しておくと良いと思います。
スロットレスモーターの特性と機能補助部品のご案内(2022/12/21更新) (外部 KATO のサイトです)

この案内が出る前、東京メトロ18000系に対してモーターの磁力を遮断しようといくつか試してましたが、今のところ以下のブリキ板を切り出してモーター部分をカバーするのが効果ありです。

なお、上記の KATO からの案内にある増磁シートによるポイント側への対策はやってませんが、このブリキ板を切り出してポイント駆動部の下面に設置すると効果があるのではと思い、以下の記事で試しています。後述のようにブリキ板を利用した時のデメリットもあるため、レイアウトの規模や車両数に応じて検討する余地はあるかと考えます。

Tomix ポイント側に KATO スロットレスモーター対策をお試し

なお、シムプレートなど厚みを変えても試してみましたが、これまでに効果があったのは上記ブリキ板のみです。

モーター車両へのブリキ板の取り付け

所有しているメトロ18000系とJR E353系への取り付けの様子です。

東京メトロ半蔵門線 18000系

動力車のモーターカバーは床下機器を表現したパーツをスライドさせると外すことができます。ボディから床板を分解しなくても可能です。

モーターカバーの取り外し
(写真はすでにブリキ板取り付け後)

ブリキ板は現物合わせで切り出したものを取り付けます。
板を近づけるといかにその磁力が強力かがわかります。

この時、ブリキが周囲の金属部分に触れないように気をつけましょう。モーターが動作しない場合は確認してみてください。

切り出したブリキ板をモーター部分に設置。磁力によってくっつく。

JR E353系

E353 系も同様にモーターカバーを外してモータ部分を覆うようにブリキ板を取り付けます。

モーターカバーを取り外した状態
覆うようにブリキ板を取り付け

E353 系の入線時の記事もあります。

KATO JR E353系 入線しました!

ブリキ板を設置しての走行の様子

ブリキ板を設置して走行させた様子を動画にしてみましたので、ご参考まで。起動(走り出し)と停車時の様子です。
レイアウトの条件などによっても違いは出てくると思われます。

なお、体感でもブリキ板を取り付ける前から以下のような走行に違いが出ます。

  • 低速走行の安定感が減少ラピッドスタート気味に。
  • 起動電圧も少し高くなった(コントローラーのつまみをより回さないと起動しない)様子。
  • モーター音が明らかに大きくなった。

結構影響が大きいです。
なお、遮断するブリキ板を少し薄めのものにすれば、対策しつつモーターへの影響も抑えられるかなと思い、薄めの鉄板(鉄製のシムプレート)なども試しましたが、今のところ効果があったのは 0.28mm ブリキ板のみです。 0.28mm より薄めのブリキ板は発見できず、試せていません。

スロットレスモーターの特徴である静かさと低速走行が犠牲になるのは難点ですね。。ポイント側への対策も引き続き検討したくなっています。

まとめ

最後にまとめです。レイアウトの条件や車両によっても差異が出ると思われます。
必ずしも同様の効果が得られない可能性についてはご了承の上、お試しになる場合は自己責任でお願いします。

  1. KATOのスロットレスモーター車両が TOMIX ポイント通過する時にポイントの転換が発生することがある。
  2. KATO の公式サイトでもこの事象に関する案内が公開されているので確認すると良い。
  3. KATO からポイントに対策を施すための製品(増磁シート)が発売。2023/7 時点では車両側の対策品はまだ発売されていない様子。
  4. ブリキ板 (0.28mm) でモーター部分を覆うことでポイント転換は起きなくなった。
  5. ブリキ板取り付け後はモーター音が大きくなり、低速走行性能は取り付け前よりも低下した。

もっと良い対策ができれば良いですね。皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!