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カーブレール C605-10、C541-7.5
トミックスの端数カーブレール C541-7.5、C605-10 の特徴を確認してレイアウトに活用できるようにします。
近年・・・といっても 2013年なので10年以上前ですが、端数カーブレールに C605-10 が登場し、また 2025年に C541-7.5 が登場しました。これらの登場により、表現できるレイアウトが増えることになりますが、単数レールは扱いが難しいもの。本記事ではこれらのレールの特徴と活用シーンを整理したいと思います。
2025/9/29
図中のカーブレール C541-7.5 と C605-10 に色をつけて分かりやすくしました。
まずはこれら2種類のカーブレールの規格について整理しておきます。参考までに古くからある C541-15 と併記します。
なお、「長さ」というのは横にストレートレールを並べた時にサイズの揃う長さ、「シフト幅」は複線間隔を変更できる量です。
C541-15 | C605-10 | C541-7.5 | |
---|---|---|---|
半径 | 541mm | 605mm | 541mm |
角度 | 15度 | 10度 | 7.5度 |
長さ | 140.0mm | 105.05mm | 70.61mm |
シフト幅 | 18.44mm | 9.21mm | 4.63mm |
シフト幅x2 (近似) | 37mm | 18.5mm | 9.25mm |

C605-10はワイドレール、木製枕木レール、PC枕木レールのバリエーションが用意されています。
C514-7.5 は PC枕木レールが用意されています。
C541-15 を 2本利用してトミックスレール標準の複線間隔である 37mm を変更するのに利用することを考えると、C605-10 はその半分の 18.5mm 変更するのに利用でき、C541-7.5 はさらにその半分の 9.25mm 変更するのに利用できます。
従来レールで島式ホームを設けるために複線間隔を 37mm から 55.5mm に拡げる場合、C280-15 を 2本利用していましたが、C605-10 の登場により、C605-10 を 2本利用することができるようになりました。C280-15 では曲線半径が小さいため、急なカーブに感じられたところが C605-10 によりかなり緩和できるようになりました。

C605-10 を利用する方法が緩やかな曲線になりますが、長さは必要になります。場面に応じて使い分けるのが良いでしょう。C541-7.5 を利用する場合は、2線が複線間隔を半分ずつシフトすることで必要な長さは抑えることが可能です。
以下に作成しているレイアウトでの活用場所を紹介します。いずれもレールの配置を 18.5mm シフトするために利用しています。


C541-7.5 は中線を待避線とする駅をレイアウトするために発売されたように思います。線路の分岐の仕方を変えて、より自然なレール配置にするために利用します。

従来の配置では待避線がポイントの直線方向、通過線が分岐方向となっており不自然でしたが、C514-7.5 を活用することで、待避線をポイントの分岐方向、通過線を直線方向にもってこられるようになります。
以下は左下側に車両基地があることを想定して、右行き本線を外側にすることを考えてみた場合です。車両基地への出入りは右行きの本線以外すべて可能です。

C541-7.5 や C605-10 について、半径や長さについての特徴と実際に活用する例について紹介しました。
こういったレールを活用する場合は、そのレールを入れることで長さにどう影響するのか?どの程度レールの位置をシフトできるのかを考えて利用する必要があります。トミックスから紹介されている配置の仕方以外にもうまく使えると、レイアウトの自由度もあがります。
難しい時は実物合わせでレイアウトするのも良いかもしれませんが、自身でレイアウトを設計できるとその楽しみも増えます。オリジナルのレイアウトをぜひ考えてみてはいかがでしょうか。
それでは皆様の鉄道模型ライフがより良いものに、そしてハッピーなものになりますように!


