手の届かないところのレール清掃〜クリーニングカーの活用

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

クリーニングカーを使って手の届かないレールを清掃

トミックスより発売されているクリーニングカーを
手の届かないレールの清掃に活用してみました。

製作中レイアウトには地下部分として作成している部分があり、真上に位置する駅ホームと線路類をどけないと手が届く状態ではありません。また、架線柱などを配置していると清掃の支障になります。
レールは清掃しないと室内灯やヘッドライト類のちらつき、走行のギクシャクにつながってしまうことがあります。

地下区間となるため手が届かない。

本記事ではレールを走行させることで清掃ができる、トミックスより発売されているクリーニングカーを活用してみましたので紹介します。

レイアウト作成〜支線開通

クリーニングカーとは

通常、レールを清掃するときは綿棒などにレールクリーナーを染み込ませて清掃するのが一般的かと思います。クリーニングカーは車両を走行させることで、これをやってしまおうというものです。

トミックスのクリーニングカーは以下のような機能を持ちます。

  • 吸引による塵、埃の清掃。
  • レールクリーナーを使った日常的なレール清掃。
  • ヤスリがけによる汚れの清掃。
ヤスリがけの効果のある乾式ディスク

レール上にも細かい埃が知らない間に積もってきます。もちろん短期でそういうことはないでしょうが、たまにクリーニングカーを吸引ファンディスクで走行させてみると、埃が取れていることがわかります。

レールクリーナーを使った清掃は湿式クリーニングによって対応します。クリーニングカーにあるタンクにレールクリーナーをいれておき、走らせている間に少しずつ散布される仕組みになっています。それを湿式ディスクで拭き取っていくようなイメージです。

乾式クリーニングディスクはまさにヤスリがけです。しつこい汚れを削り落とすものですが、当然レールも摩耗するのであまり頻繁に使わない方が良いと思われます。

クリーニングカー製品ラインナップ

トミックスから発売されているクリーニングカーは単品、機関車セット、クリーニングレールなども含むセットがあります。

クリーニングカー単品

クリーニングカーは単品でも発売されていて、レールクリーナーや予備の交換用のディスクなどは別途必要となります。

機関車とのセット

クリーニングカーを牽引するための機関車とのセット品です。クリーニングカー自体のカラーリングがオリジナルとなります。適当な牽引車両がない場合に手頃です。

クリーニングレールなども含むセット

マルチクリーニングシステムセットは、クリーニングカーに加えて車両側の車輪を清掃するためのレールなども含むセット品です。交換用のディスクやレールクリーナーも含まれておりなかなか実用的なセットに感じます。

クリーニングカーのカプラーは TNカプラーにも取り替え可能

牽引する車両に合わせてクリーニングカーのカプラーを交換できます。

当方では片側のみを密連形 TN カプラーに交換、もう片側はアーノルドカプラーのままとしています。電気機関車などの所有がなく、所有車両が電車型の車両が中心のため、アーノルドカプラーと密連形 TN としています。

密連形 TN カプラーに片側のみ交換。

ディスクの交換

吸引ファン、湿式クリーニング、乾式クリーニングとディスクを交換することで 1両で 3役をこなすように作られています。湿式クリーニングディスクと乾式クリーニングディスクは消耗品ですので、汚れたり効果が薄れたりしたら交換となります。
なお、ディスクそのものではなく、ヘッド部分のみの交換品「貼り換えヘッドセット」も発売されています。

ディスクは付属の治具 (ディスクチェンジツール) によって交換します。外すと下の写真のように芯部分があります。なお、この芯の金属部分がたまに一緒に抜けることがあるようで、取り外したディスク側に金属部分がついていくケースがありました。金属部分は他のディスクを取り付ける時に必要ですので、もし取り出したディスク側に残り、車両から外れてしまった場合は車両側に戻しておくようにします。

ディスクを外した状態。

湿式ディスクは走行方向前方にスポンジがくるように取り付ける必要があります。このスポンジ部分からレールクリーナーが散布されます。
なお、クリーナーを入れたら徐々にスポンジに滲み出てくるため、すぐに走行させる必要があります。

湿式クリーニングディスクとスポンジを取り付け。
レールクリーナーをタンクに注入。

実際に走らせてみて気づいたポイント

実際にレイアウトの地下部分を清掃するために、地下線 3線を 2往復ずつ。支線部分を最後に一通り走行してみました。

453系に連結してクリーニングカーを走行。

走行後のクリーナーを確認してみると、以下のように汚れが取れていることがわかります。

走行後の湿式ヘッドの様子。

なお、クリーニングカー自体に重さはありますが、手作業で綿棒などで清掃するのに比べると弱い力になります。拭き取る力もそれだけ弱いものになります。そのため、汚れが気になり始めた時、というよりも定期的に走らせて清掃するのが良いと思われます。

登坂は牽引力が必要

クリーニングカーを試しにグリーンマックスのコアレスモーターつきの編成に引かせてみたところ、パワー不足で高架を登ることができませんでした。トミックスの 453 系でもなかなか 35‰クラスの登り坂を登るのはしんどいです。電気機関車なども併用、あるいは重連(モーターつき車両 2両を編成に組み込む)などの対応が必要になるかもしれません。

アンディ
アンディ

トミックスレイアウトの標準的な 140mm で 5mm 登る勾配が約 35.7‰です。

クリーニングカー活用まとめ

クリーニングカーの活用について最後にまとめです。

  • 手の届かないところ、架線柱などで清掃しにくいところはクリーニングカーを活用したい。
  • 手の届くところは綿棒などを活用して手作業で清掃するのがおすすめ。
  • 強い力で汚れを拭き取れるわけではないので、クリーニングカーは適当な頻度で走らせたほうが効果的。
  • 吸引クリーニングは知らない間にたまる埃除去に効果的。
  • クリーニングカーは重い&抵抗があるので、牽引車は強力なものが必要。

手の届かないところというのはレイアウトを作成していくとでてきます。また、一日の終わりに決めて走行する、などというのもメンテナンスとしては良いかもしれません。便利なものは活用したいですね。

少しでも皆様のお役に立てば幸いです。皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!