近鉄22600系の先頭部TNカプラー化(修正版)

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近鉄 22600 先頭部 TN カプラー化

グリーンマックスの完成モデル 近鉄 22600 先頭部を TN カプラー化します。

近鉄 22600系汎用特急車の先頭部 TN カプラー化。先日取り上げさせていただきましたが、従来車両と比較して連結器高さが低く、曲線部分などを通過するときに 22600系側の車両が浮き上がることがあることが分かりました。半径の小さなカーブで発生しやすいです。そこで、今回改めて追加加工してこの問題を修正します。

加工の概要

グリーンマックス製の近鉄 22600系完成品にトミックス TN カプラー JC6340 を取り付けます。
22600系車両は 2022年1月の製品を利用しています。製造時期によって構造が異なる可能性があるので注意してください。

また、TNカプラー、車両側とも組み込むためにかなり削る必要があります。製品自体の破損の可能性もあります。加工は自責でお願いします。

対象グリーンマックス 近鉄 22600系 品番 31535 を利用。
加工内容先頭部の TN カプラー化
使用部品トミックス TNカプラー JC6340
(株)大里 精密ネジ 黒 1.4 x 2 mm
利用工具ピンバイス ドリル 1.2mm
デザインナイフ
プラ用ニッパー
プラ用棒ヤスリ
難易度
加工の概要

加工の流れ

まずは、床板から、スカートパーツ、スカートと床板の間の黒いパーツを分解します。
ツメを折らないように気をつけます。

スカート、TN カプラーをバラす。

スカートの内側部分を下の写真のように切り抜いて TN カプラー取り付けスペースを確保します。
スカートと黒いパーツ部分は接着剤で補強をお勧めします。

スカートパーツを大きく切り欠いてカプラー取り付けスペースを確保する。

次は TN カプラー側の側面をカットして、スカートパーツの切り欠いた部分に収まるよう調整します。

TNカプラーは幅を狭くしてスカートの間に入るようにする。

TNカプラーと黒いパーツ部分を貫通するように 1.2mm の下穴をピンバイスで空けます。
この時、穴のサイズが小さいとネジがうまく入らない、あるいはプラ部分が割れる可能性があります。逆に大きいとネジが止まらなくなるので気をつけます。

ネジはまず片方固定。もう一方も穴あけ。

同時に穴あけをして、ネジで固定しようとすると、斜めに歪む可能性もあるかと思ったので、まずは片方をしっかり固定してもう一方の穴あけとネジでの固定をしました。

2箇所ネジで TN カプラーを固定。

TN カプラーの位置ですが、下の写真のように、連結器の可動範囲を考慮してスカートとの間に少し隙間が空くようにしています。

電気連結器とスカートの間に隙間を確保。

まだこれからが大変でした。ボディ側テールライト(標識灯)との接触部分を削る必要があります。
結局、以下のようにボディマウント TN カプラーの側面に隙間があくレベルまで削ることになりました。ここまで削らないとテールライトの間にカプラーが収まってくれません。

破損しないように気をつけながらカプラーとテールライトの接触部分を削る。

ま、気をつけてましたが、TNカプラーが途中分解するトラブル。以下のように落ち着いて対応すれば問題なく復活できますので、大丈夫です。

途中誤って TN カプラーを分解させてしまいました。
一度分解すると戻すのが大変みたいな説明を何処かで見たような気がしたので焦ります。

途中、分解してしまった TN カプラー。

が、落ち着いて、スプリングをカプラー部分とフレーム部分にそれぞれひっかけて(以下の写真の状態)、カバーを取り付ければOKです。
カバーと取り付ける時に少し工夫が必要で、カプラーを前方に少し引っ張りながら(スプリングを少し伸ばすようにして)カバーを取り付けるとうまく復活できました。

バネさえ戻せれば意外と簡単に復旧できた。

トラブルでしたが、TN カプラー内部の様子も確認できました。どこで固定されているかは加工する上で大切ですよね。

床板にカプラー部分を取り付けて戻し、ボディに床板を戻します。無事カプラー部分がテールライト間に収まったかと思いきや、カプラーが可動(首振り)しません。
サイドを隙間が空くほど削っていて、カプラーを可動させるとその隙間からカプラーの一部が顔を覗かせるのが分かります。
つまり幅ぴったりに収めた状態ではカプラーがテールライト部分につっかえて首振りできないのです。

そこで、以下のようにライトカバー部分を少し削りました。

TNカプラーがうまく可動するようにライトケースの一部をヤスリで削る。

そうしてようやくカプラーが可動する状態で収めることができました。

無事にTNカプラーが収まった。

最後に12410系と連結。

12410系との連結。

レイアウトでの試運転をします。最小半径となっているトミックスの半径 280mm カーブを問題なく通過できました。
これでひと段落。

最後に

いかがでしたでしょうか。
3月公開記事では連結器高さが低いという課題がありましたこと、お詫びいたします。

なかなかの加工になりましたが、TN カプラー化することで連結時の見た目は大幅に良くなると思います。

ただ、正直ここまでの加工は頻繁にはやりたくないですね・・。今回は 2両編成の T 車側のみの加工としています。片側にしか他編成を連結できませんが、両方やるのは大変なのでそこは制限としています。

ちょっとだけ頑張ってみよう、という方、ぜひトライしてみてください。あくまで自己責任ですが。

参考になれば幸いです。皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!