【Nゲージ】自作デカールのポイントや流れを整理 東武10030型の近鉄標準色ラッピング作成に活用

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デカールを活用して市販されてない表現を再現する

自作のデカールを活用して、作成したい車両特有の表示などを再現します。

Nゲージで作成しようとした車両に特有のロゴや文字、イラストが入っていて、模型化されていないという場合はないでしょうか?今回、東武鉄道の10030型近鉄標準色風ラッピングを作成しようとした時に側面の文字表現をどうしよう!?というところで自作デカールにいきつきました。
実際に自作デカールを活用してみましたので、製品選びの注意点や作成時の流れを紹介します。

自作デカールに使える製品探し

自作デカールのための製品を探しました。連続での失敗もあり、いくつか見つけた製品の使い分けについて、整理しておきます。

デカール作成の失敗談と気をつけるポイント

まずはじめに、ネットで調べて出てきたベースが透明の自作デカール用の製品を購入しました。

早速作成してみましたが、転写すると文字が見えなくなってしまいました。白をインクジェットプリンタでは印刷できないというのが重要なポイントです。今回やりたかったのは、マルーンレッドの上に白系の文字を表現したいというものです。透明の転写シートでは、転写すると文字が見えなくなり、失敗となりました。

白文字はインクジェットプリンタでは表現できないので失敗。

ではベースが白地であればいけるだろうと思い、同じ製品の白地版を購入しなおして、プリントしなおしました。
が、今度は印刷がうまくいきません。用紙にインクが弾いているような感じでした。よく調べると顔料インク用の用紙でした。利用しているプリンタは EPSON の “PM” で始まる品番の染料インクのプリンタでした。またもや失敗。インクの種類は盲点でした。

デカール用紙の購入時には以下を調べて選ぶ必要があります。

  • 所有するプリンタのインクの種類を確認して、それにあうデカール用紙を選択する。
  • 表現したい対象が白系のカラーを利用するのであれば、白地のデカール用紙を選択する。

自作デカール用製品の整理

今回試したデカール用紙も含め、製品を整理しておきます。ベースカラーは以下の基準で選択すると良いと思います。

表現したい文字やイラストなどが白系の場合はベースカラーが白地のものを、そうでない場合は透明のものを選択すると良いかと思います。白地のものは白系を表現できますが、透明のものと違い背景色を転写先に合わせてあげる必要があります。

インクの種類ベースカラー利用できる製品
染料透明A-one 品番 81024
自分で作るデカールシール
透明タイプ はがきサイズ ノーカット
染料白地A-one 品番 81023
自分で作るデカールシール
白地タイプ はがきサイズ ノーカット
顔料透明HIQPARTS 家庭用インクジェットプリンターデカール用紙
(透明ベース・A4サイズ5枚入)
顔料白地HIQPARTS 家庭用インクジェットプリンターデカール用紙
(白ベース・A4サイズ5枚入)
自作デカール用紙

A-one 製品を利用した自作デカールの作成と転写の流れ

失敗もありましたが、最終的には白地で染料インクに利用できる A-one 製品を利用しました。以下にデカールの作成と転写の流れをまとめます。

プリントする内容を作成

プリントするデータはイラスト編集ソフトなどで作成します。
今回のデータは Inkscape をいうソフトで作成し、PDF で出力しています。
Inkscape であれば、mm 単位でサイズを調整できるため、実際の転写先のサイズに合わせてデータを作成できます。
もちろん Illustrator など、普段利用しているソフトがあればそれで構いません。
なお、文字背景色を車両の色(マルーンレッド)に近づけるため、何色かテスト用として実際に印刷し、車両のカラーに似ている色を背景色として採用しました。

購入した用紙に印刷

作成したデータを購入した印刷シートにプリントします。
A-one の印刷シートにプリントする際には鏡面印刷をする必要がある点に注意が必要です。
また、用紙サイズに合わせるとサイズが変わってしまうため、作成したデータのサイズのまま印刷することに気をつけます。

鏡面印刷する。
糊フィルムを合わせる

印刷シートに糊フィルムを合わせます。製品の説明書を確認してフィルムを貼ります。

糊フィルムを合わせた状態。
貼り付ける部分を切り出し、透明フィルムを剥がす

転写したい部分を作成したシートから切り出し、透明のフィルムを剥がします。
フィルムを剥がすと糊面を触らないように気をつけます。
小さいものを転写するときは注意が必要です。

貼りたい場所に接着する

転写先に貼り付けます。
一般的な水転写デカールと違って、貼り付ける場所に一発で位置決めする必要があります。

転写先に切り出したシートを貼り付ける。一発で位置決めしないと糊が剥がれてうまくいかない。

もし、誤った場所に接着してしまった場合は一度剥がして、改めてやり直す必要があります。
水を含ませたティッシュで軽く擦りながら剥がすことはできました。転写先の状態にもよると思われます。

誤った場合は水を含ませたティッシュなどを利用して剥がす。
用紙を剥がす

転写先に固定したら、水を含ませたティッシュを上から押し当てて用紙を湿らせます。
水分を含ませると、紙の部分がすべるように剥がせますので、取り除きます。

紙の部分は湿らすと滑らせるようにして取り除ける。
クリアーコートを吹付ける

転写後、十分に乾かしたらクリアーコートで表面保護をしておきます。
(製品の説明にはクリアーコートの指示はなさそうですので、必要に応じてで良いかもしれません)

転写が完了した状態。水分を乾かした後、クリアーコートで保護すると良い。

さいごにまとめ

最後に今回自作デカールを活用した車両です。先頭側のドア横のナンバーと「近鉄で奈良・伊勢志摩へ」の文字をデカールで入れてます。文字は薄い色をつけたのですが、白でよかったかもしれません。

完成車両。

自作デカールを利用する場合のポイントをまとめます。

  • 転写したい文字やイラストが白系の色を含む場合、白地の製品を選択する。
  • インクの種類に注意し、染料インクなのか顔料インクなのかで製品は選択する。
  • プリントする際にサイズが用紙に合わせて拡大縮小されることのないよう設定に気をつける。
  • A-one 製品は鏡面印刷をする(説明に記載あり)。
  • A-one 製品は通常のデカールと違い、一発で位置決めが必要。誤った場合はやり直す必要がある。

イベント限定の列車や、ジオラマ内の看板など、作りたいイメージにあう製品がない場合に、自分でデカールを作成できると表現の幅も大きく広がります。今後も活用していきたいと思います。
少しでも皆様のお役に立てば幸いです。皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように。

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