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カプラーを交換して編成を美しく!
鉄道模型 N ゲージでは、一般的には世界標準であるアーノルドカプラーを使って連結します。
一方で編成をリアルに、そして美しく魅せるためのカプラーも増えています。
本記事ではそのひとつであるトミックス TN カプラー、異なるメーカーの車両同士の連結、
そして番外編としてリアルな幌についても紹介します。
2両編成からお手頃な 4両、6両の編成から 10両以上の編成まで、複数の車両をつなげて走ることが多い鉄道。
鉄道模型では世界標準であるアーノルドカプラーと呼ばれる簡単に連結できる方法が一般的です。ただ連結面間隔は広くなりがちで、編成全体をもう少し引き締めたいと感じる方も多いでしょう。
連結面をより実感的にするために各社から色々な仕組みが提供されています。ここでは、その仕組みのひとつである TN カプラーを中心に紹介します。さらには連結面感をさらにリアルにする幌パーツについて紹介します。
ぜひ参考にしていただいて、お手元の鉄道模型編成の見た目をワンランクアップしてみてはいかがでしょうか。
アーノルドカプラーは Nゲージ鉄道模型における最も一般的なカプラーで、製品を購入してくるとはじめからアーノルドカプラーが装備されていることが多いです。トミックスやグリーンマックスなど、各社から発売されている車両も一部を除いてこのカプラーが装備されていて、メーカ問わず連結することが出来ます。
なお、カトーから発売されている最近の製品は、後に紹介するリアルなカプラーが装備されているものが多いようです。
アーノルドカプラーは簡単に扱いやすい反面、連結面が広いことやカプラーが大きく目立ってしまうという欠点が挙げられます。
編成中に複数の動力車を組み込む場合、カプラーが同じで連結できたとしても、動力性能が異なると協調して走らせられないことに注意してください。
TNカプラーは実車の見た目に近いリアルな外観を持ちながらも、連結という本来の役割もしっかり果たしてくれるカプラーです。トミックスが JR 253系成田エクスプレスで初めて導入したリアルなカプラーで、登場から30年経ってさらに小型化され性能面も向上し扱いやすくなっています。
私の走らせている車両が近鉄車両が多いというのもあり、TNカプラーには大変お世話になっています。グリーンマックスからは近鉄の一般車両、一般特急車両が多く製品化されており、それらの車両はトミックスの TN カプラーに交換できるように準備されているものが多いです。加工に苦労することなく交換できるのは大変ありがたいです。
というくらい、TNカプラーが見た目の向上に影響します。
なお、トミックス製品では、一部の High Grade 製品では中間車両にも始めから TNカプラーが装備されていたり、先頭車同士の連結が想定される形式では先頭部のみ TNカプラーが標準装備となっていたりすることが多いです。
TN カプラーも多数種類が出てますので、アーノルドカプラーから交換する時には対応する TN カプラーを説明書などでしっかり確認するようにしましょう。
近鉄では通勤車両、一般特急車両とも大半の編成で新旧異系列同士の連結が可能となっていて、例えば 10両編成を
2両 + 2両 + 6両
4両 + 2両 + 4両
といった具合に短い様々な系列の編成を組み合わせて組成しています。そうなってくると先頭車両同士の連結が必要になります。そんな時に先頭車がアーノルドカプラーだと先頭に出た時に見た目がしまりません。やっぱり模型でも編成は組み替えて楽しみたいですよね。先頭に出る時に毎回ダミーカプラー(見た目重視ですが連結はできない)に交換すれば良いですが、そんな手間はかけたくないものです。
そこで、先頭部分は見た目重視の TN カプラーに交換することで、先頭に出た時も中間に入った時も編成が綺麗に見えるようになります。
先頭車、中間車すべてに導入するとなかなかお高いので、特にお気に入りの編成に関してのみ、中間部分も TN カプラーに交換するようにしています。
実際の連結器の種類などにより、TNカプラーにもさまざま種類が用意されています。いくつかここでは紹介したいと思います。
電連つきの密連形
電気連結器というのは、編成を通して扱う信号など、さまざまな情報を伝達するために使用されています。最近の車両は車内ディスプレイやカメラなど、さらに情報量が増え、電気連結器が2段用意されていることも増えました。
ここではごく一部の製品のみ取り上げています。他にも多数オプショナルパーツとして発売されていますので、必要とする品番はよく確認するようにしてください。
品番 JC25 密連形TN(電連付・グレー)
グリーンマックス製で交換に対応しているのは多くは JC25 という品番の TN カプラーです。
製品としては古いタイプですが、簡単に取り付けられる、もしくは分解して取り付けられるため、重宝しています。
電気連結器が 2段あるため、必要に応じて 1段ぶんをニッパーでカットします。
品番 JC6340 密連形TNカプラー(SP・グレー・2段電連付)
JC25 よりも後から登場し、小型化や TNカプラーの首振りがスプリングで真っ直ぐに戻るように改良されています。改良されている製品は “SP” と製品名に入るようです。
グリーンマックス車両で TNカプラーの分解なしに JC25 を取り付けられるよう案内されているケースは JC6340 も利用できるように思われます。(試される場合は自己責任でお願いします。)
なお、2024年12月にはさらに改良された JC7258 が発売予定となっています。
電連なしの密連形
実車においては編成の中間部分は、ジャンパで結線されていることが多く、電気連結器を持たない半永久着連結器が利用されます。
品番 0337 密連形TNカプラー(SP・グレー・6個入)
品番 0336 密連形TNカプラー(SP・黒・6個入)
中間連結面など、電気連結器が不要な部分に利用します。トミックス車両における中間連結部分に利用するオプションとして指定されていることが多く、6個セットで少しお得に購入できます。
同じ仕様の黒バージョン JC0336 も用意されています。
密自連形
機関車や客車、貨車などでは密自連形の連結器が利用されていることが多いです。一部私鉄でもみられます。
品番 0375密自連形TNカプラー(SP・グレー・6個入)
品番 0374密自連形TNカプラー(SP・黒・6個入)
こちらもトミックス製車両のオプションとして用意されています。
電気連結器つきの密自連形
名鉄で見られる電気連結器つきの密自連形の TN カプラーです。
品番 JC7211密自連TNカプラー(SP・グレー・電連付)
車両本体側が対応している必要があるため、交換などでは取り付けできませんが、TN カプラーにさらに通電機能を装備している車両もあります。通電機能があると編成を通して電気的にもつながるため、走行中の接触不良やレール・車輪の汚れにより起きやすい室内灯のちらつきが起きにくくなります。
通電機能を持つ E001 系ではまだ走行中に室内灯がちらついたことは一度もありません。こういった画期的な仕組みはメーカ問わず広まってほしいですね。
カトーも負けてはいません。カトー製ではじめて導入した東京メトロ 18000系。なんとはじめから中間部分に密着連結器を模したカプラーが装備されていて、すごくお得感がありました。
自身は子供の頃に使ったことあるのですが、カトーカプラーという見た目(密自連っぽい)と機能性を持ったお手頃なカプラーもありますので、気になる方は調べてみてください。カトーはジャンパも再現するなど、見た目の工夫も感じられます。まだ、自身のカトー製車両導入が少なくどーんと紹介できないのは心苦しいですが、もし好きな車両でカトーから製品化されている!というケースにはぜひ確認してみてください。
私鉄車両はグリーンマックス製を、という方も結構多いと思いますが、大抵はトミックス製 TN カプラーに交換できるように準備されているものが多いようです。説明書にもオプションとして記載があります(最近は製品ページでは記載されていないことが多いようです)。大変ありがたいですね!
が、一部の標識灯などのライト類が低い位置にある車両は TN カプラーと干渉するため、非対応となっています。
近鉄でそれは困ります!例えばシリーズ21 車両と従来車両の連結ができません。グリーンマックス推奨の方法はドローバーという連結棒を利用した方法ですが、それは納得できない・・・となると加工して交換するしかありません。
ここは完全自己責任ですが、取り付けるサイズに TN カプラーを加工して、ボディにネジ止めして対応します。
結構大変です。時間もかかる&難工事なので、ごく一部しか自身もできてません。しかし、できると組める編成が拡がるので、トライしてみるのも良いと思います。ピンバイスや小さなネジ、ドライバーなど、ある程度加工のための準備が必要となります。
近鉄22600 系で加工による TNカプラーの取り付けをしている紹介記事もありますので、参照してみてください。
連結面間を綺麗に見せるのはカプラーだけではありません。実写では連結面間は車両同士を行き来するために幌がついてます。それを模型でも再現しようという製品があります。東豊精工の SP幌という製品です。車両の幌サイズと色でいくつか種類があります。TNカプラーなどで連結面感を狭めた上で、さらに取り入れると効果的です。
上の例では近鉄 80000系 ひのとり(トミックス製)にカラーブラックの Mサイズを取り付けてます。
いかがでしょうか?この車両は中間部分も TN カプラーに交換しているので連結面間がとってもしまって見えないでしょうか?
この幌パーツそのものは金属のバネで出来ていて、それによって伸び縮みすることでカーブ等もうまく通過できるようにされてます。
欠点としては、取り付けると収納と取り出しが手間になるという点があると思います。また、カーブで少し外れかかるケースがあるというのもありました。ただ走らせていくうちに馴染むのか、あまり気になくなりました。
とくにお気に入りの編成などでまずは試してみてはいかがでしょうか?
自身もまだこのひのとり編成にしか導入できてないですが、見た目が格好よく、走らせない時もずっと飾ってました(笑)
カプラーを交換することで編成を美しく魅せるということで、TNカプラーやカトー密連形カプラーを紹介しました。さらに、SP幌 という製品も紹介しました。
- 世界標準のアーノルドカプラーは標準装備の製品が多く、扱いも簡単だが、連結面は広くなりがち。
- トミックス製 TN カプラーを使うことでリアルな連結面間隔を表現できる。
- カトー 密連形カプラーも小型でリアルな連結面間隔を再現できる。
- グリーンマックス製車両は TN カプラーへの交換がしやすいよう準備されている製品もある。
- TN カプラー非対応製品でも頑張って加工して取り付けることで見た目は格段に向上する。
- 東豊精工の SP幌を使うことで、幌までリアルに表現ができ、さらに見た目を向上させられる。
ぜひ、カプラーも工夫してお気に入りの編成をより格好良く見た目も美しい編成に仕立ててみてはいかがでしょうか。
記事の内容が少しでも役に立てば幸いです。皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!