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TN カプラー新旧3種類の比較
カプラーを TNカプラーに交換する時に参考になるよう電連2段付きの密連形 TNカプラー 3種類を比較します。
当サイトでもトミックスから発売されている TNカプラーに関しては編成を綺麗に見せるための方法として何度か取り上げてきました。
従来グリーンマックス製品でもオプションとして旧来の製品である TNカプラー JC25 が案内されている製品が多かったですが、2024年末にトミックスから後継である JC7258 が発売になりました。それより以前には同様の形状の JC6340 も発売されています。
本記事では使い分けの参考になるよう、3種類を比較します。なお、自身が対応したケースをもとに記載してますので、記載以外のケースやより良い選択もありえますので、特に加工を必要とする場合は記事の内容を参考に検討いただければと思います。
本記事で比較する TNカプラー 3種類
- JC25 密連形TN(電連付・グレー)(2007年発売)
- JC6340 密連形TNカプラー(SP・グレー・2段電連付)(2016年発売)
- JC7258 密連形TNカプラー(SP・グレー・電連2段付)(2024年発売)
今回比較するカプラーは以下の3種類で、発売時期の異なる2段電気連結器付きの TNカプラーです。
車両形式に応じて、電気連結器はカットして 1段として利用することも可能です。
2007年に発売された密連形TNカプラーで電気連結器2段がつきます。
グリーンマックス製品で先頭車両同士を連結するために、先頭部のダミーカプラーを交換するためのオプション製品としても扱われ、多くの方が利用されてきた製品ではないかと思います。
初期の設計のため、連結器が首を振った状態から真っ直ぐ正面を向く状態に戻る仕組みは持っていません(首を振った状態で手を離すとそのままになります)。
連結器やカプラーボケットなど、サイズ的にも最近の製品と比べると大きめです。
2016年に発売された製品です。トミックスの製品紹介ページには JC25の代用可能と記載があります。連結器の形状的にも JC25 と似ているため、自身も JC6340 を利用して交換したケースがあります。
JC7258 は 2024年12月に発売になった JC25 後継の新しい TNカプラーです。
スプリングによる連結器の首振り状態からの復元機構もあり、サイズ的にもかなりスリムになったと思います。
新たに発売されるグリーンマックス製品ではこちらを案内する製品も出てきているようです。
TN カプラー 3製品を比較してみます。
取り付けのための仕様は同じですので、連結器や可動部分の仕組み、カプラーポケットのサイズなどが異なります。
以下に幅を比較して見るためにラインを追加してみました。
こう見るとほとんど違いはないように見えますが、JC7258 はカプラーボケット部分のサイズがわずかに小さくなっています。加工する際には構造によって加工できる部分も異なってきますので重要になってきますが、後で JC6340 と JC7258 の加工について触れています。
グリーンマックス製品はオプションでトミックス TN カプラーに交換できるように説明書にも記載があるものがあります。基本的には以下の方針で交換すれば問題ないと考えますので参考にしてください。
製品によってうまくいかないケースもあると考えられますので、1箇所のみお試しするなど検証してみてください。
マイクロエース製品も対応は謳われていなくとも、ボディマウントカプラー部分は TNカプラーの取り付けと同じ構造になっているものが多いようです(自身数多くマイクロエース製品をみてきているわけではないため異なるものもあるかと思います)。
位置的な問題(カプラーが適切な位置にくるかどうか?)や周辺のパーツ類との干渉がなければ意外とそのまま交換できる可能性はあります。先日の近鉄 20100系あおぞら のケースでは JC7258 をそのまま加工なしで交換できました。
TNカプラーをいくつか手元にストックしておき、実際にお試ししてみて交換を判断するのが良いと考えています。
トミーテックの鉄道コレクションは、説明書に特に TNカプラーについて記載されていません。ただ、ボディマウントカプラー取り付け用の構造が用意されていれば、こちらも干渉がなければ交換可能です。
過去に、近鉄 18200系や近鉄 7000系の中間部分については特に加工なく TNカプラー(この場合は電気連結器なしの品番 0337 6つ入りを利用)に交換できました。
先頭部についてはスカートパーツなどとの干渉により、多少の加工が必要になることが多いと考えられます。多少なりカプラーボケット部分の幅が狭くなっている JC7258 であれば、加工なしで取り付けられるケースもあるかもしれませんので試してみるのが良いです。
オプション対応されてないケースに利用するのは JC6340 もしくは JC7258 が良いと思いますので、それぞれ加工する際の扱いについて整理しておこうと思います。サイズを調整する際にカットできる部分やねじ止めするポイントを紹介します。
JC6340 は下の写真の (1) や (2) の部分はカットすることが可能です。TN カプラーの機能的な部分の外側のため強度的にもたいして影響しません。
(1) の部分は標識灯やテールライトなどのパーツと干渉する場合にカットする必要が出てくる部分です。
(2) の部分はスカートパーツなどと干渉する際にカットする必要が出てくる部分です。
ピンク色の丸部分がネジ止めする際に利用すると良いと考える部分です。
JC7258 についても JC6340 と同様に下の写真の (1) や (2) の部分はカットすることが可能です。TN カプラーの機能的な部分の外側のため強度的にもたいして影響しません。
ただし、気をつけておきたいのは TNカプラー自体の構造として (2) の位置は JC6340 よりも外側(つまり残す必要のある幅は JC6340 よりも少し広め) になります。一方でカプラーポケットの幅は JC6340 よりもわずかながら狭いためスカートの支柱部分などとの干渉はしにくくなっているように思います。
(1) の部分は標識灯やテールライトなどのパーツと干渉する場合にカットする必要が出てくる部分です。
(2) の部分はスカートパーツなどと干渉する際にカットする必要が出てくる部分です。
ピンク色の丸部分がネジ止めする際に利用すると良いと考える部分です。
今回は TNカプラーに交換する際に、同じ 2段電気連結器付きの TNカプラーでもどれを選択するのが良いかの参考になるよう 3種類の TNカプラーについて比較、また加工について整理してみました。
- JC25 は設計が初期の製品で、サイズ的にも大きめ。連結器部分の向きを復元する仕組みがない。
- JC6340 は JC25 の代替としても利用可能な形状で、連結器部分の向きを復元する仕組みがある。
- JC7258 は JC25 の後継品で、連結器部分の向きを復元する仕組みがある。
- 車両の説明書に指示がある場合は、指示に従って TNカプラー製品を選択。ただし JC25 を指定されている場合は分解が不要であれば、JC7258 が適合する可能性が高い。
- 車両の説明書に指示がない場合は、加工が必要になる可能性が高い。TNカプラーのストックを用意しておいて、取り付けられるかどうかお試しできるようにしておくのが良い。
なお、JC7258 は JC6340 よりもカプラー後ろ側の幅が必要になることに注意。
いかがでしたでしょうか。TNカプラーへの交換を検討されている方は多いと思います。少しでもお役に立てれば幸いです。
それでは、皆様の鉄道模型ライフがより楽しくハッピーになりますように!